ブドウ畑に囲まれた絶品ワインの産地「リボーヴィレ」
以前、フランスのアルザス地方をご紹介した「あのジブリ作品の舞台!木組みの可愛らしい家と花々に囲まれた街へ」や、「ハートだらけの“フランスで最も美しい村”」をご紹介してまいりましたが、今回ご紹介する村はリボーヴィレ(Ribeauville)。
リクヴィルからリボーヴィレへは、コルマールからリクヴィルに向かったときと同じ106番の路線バスに乗り、20〜30分。
リクヴィルからは約6km離れているのですが、道中は美しいぶどう畑が広がるので時間があれば歩いていくのもオススメです。
ここはアルザス地方の中では比較的大きな村。
大きいと言ってもこの地方には小さな村がたくさんあるので、半日から一日ほどあれば充分楽しめます。
ここが街のメイン広場。バスで到着して少し歩くと見えてきます。
甘い香りが広がる街にはパティスリーが立ち並びます。
そこで、この街に来たら行っておきたいのがこの「GILG(ギルグ)」というお店。
ここは同じアルザス地方のマンステールに本店を構えるパティスリーで、コルマールとリボーヴィレにも支店があります。
それぞれの店舗によって雰囲気は違いますが、リボーヴィレでは壁にケーキやクグロフの型が飾られていました♡
型を装飾にするアイデアに驚き!
どれを食べれば良いか長時間迷ってしまうほどオシャレなスイーツが並び、名産のフォアグラのパテを使った食べ物やキッシュなどもありました。
そしてオシャレなパティスリーだけではなく路面店ではこんなカワイイお菓子も!
ハートの中にはRibeauvilleの文字が。アルザス地方では同じようなクッキーが売っていて、大体その村ごとに名前が描いてあります。それぞれの村めぐりをしてクッキーを集めるのも楽しいかも♡
お菓子だけではなく、フルーツが売っているお店もたくさんあります。メインはやっぱりブドウ。大きくて身が張っていておいしそう!
ブドウ畑に囲まれているだけあってリボーヴィレはグラン・クリュ(特級ワイン)の産地としても有名です。
フランスの他の地方のワインと違って、ぶどうの品種がそのままワインの名称になっています。
アルザスはフランス有数のブドウ産地で、作られるワインの95%が白ワイン。その中でも、豊かな芳香の白ワイン「ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)」はアルザスならではの逸品。その他、辛口だけど飲みやすいミュスカ(Muscat)やコクのあるピノ・グリ(Pinot Gris)も有名です。
そんなおいしいアルザスワインを飲めるので、みなさん昼間からワイン片手にテラスでお喋りを楽しんでいました♪
コルマールやリクヴィルと同じように建物は木組みで花が咲き乱れ、カワイイ街並みが続いています。
車のボンネットでのんびりと過ごすネコちゃん。
リボーヴィレと同じく、この街にもクグロフ型の看板がありました♡
そしてこんな面白いスポットが!
村役場の隅に描かれた本と男の子の絵。
この場所は・・・?
読まなくなった本を持ち寄り、読みたい人は借りて、また読み終わったら返すというステキな場所。
まるで“青空図書館”ですね!
そして街から見えるのは、ヴォージュ山脈の標高755m地点に位置する“オー・クニクスブール城”。この塔からはヴォージュ山脈とブドウ畑の美しい景色を眺めることができます。
リボーヴィレからバスで約30分のセレスタ(Selestat)駅からシャトルバスが出ているので、時間に余裕がある人はこちらにも立ち寄ってみては?
余談ですが、リボーヴィレはコウノトリの里としても知られていてあちこちの建物の屋根の一番上には大きな巣が乗っています。私が行ったのは9月だったので見れませんでしたが、春になると子育て中のコウノトリの姿も見ることができるそうです。
ワインの産地であり、幸せを運ぶと言われるコウノトリの里でもあるリボーヴィレ。アルザス地方の中でも比較的大きい街でありながら、コルマールやリクヴィルに比べて観光客が少なく、地元の人の生活を垣間見ることもできます。まだまだ伝えきれない魅力がたくさんあるので、ぜひ足を運んでみてください♪